イオンワイヤーとは
イオンワイヤーは、ディレカ開発素材から生まれた農業・漁業分野における、栽培物の健全育成を可能にする資材です。菜園のウネの中などに使用して、元気な野菜の育成に貢献します。また、ノミやダニ・線虫が寄り付きにくく、減少させるなどの効果があります。人や動物の環境改善に効果を発揮し、ペットの首輪への活用もできます。
イオンワイヤーの仕組み
1.遠赤外線効果
イオンワイヤーは多種類の天然鉱石と希少石レアアースをナノ化したパウダーを樹脂に溶け込ませ、遠赤外線を放射させています。イオンワイヤーから放出されるマイナス電子(負イオン)遠赤外線は、自然放射線(太陽あるいは宇宙から降り注がれる)の波長でおよそ4~14ミクロンの波長です。この4~14ミクロンの波長は育成光線とも言われており、動植物の成長に有効な波長と呼ばれています。また、イオンワイヤーに使用する鉱石の中には、遠赤外線放射率92.8%の鉱石が含まれ、微生物の活性が大いに期待できます。その微生物を活性化させることで、土・水が生かされてきます。
2.マイナス電子(負イオン)効果
イオンワイヤーの効果は遠赤外線効果の他に、中性環境における電位の低さにあります。これは好気性・嫌気性微生物の両方に作用しながら、汚染物質・害虫の不活性を目的としたものです。汚染物質や害虫は表面が プラス電荷を帯びていることが多く、イオンワイヤーに含まれるレアアースにより、多量に発生するマイナス電子が中和反応し、不活性化を促すと考えられます。

"樹幹への設置例"
樹幹にイオンワイヤーを巻きつけてください。 樹の種類や大きさにもよりますが、5~10周ほど巻きつけてください。また樹幹周りの土を軽く掘り起こして、樹幹を囲むようにイオンワイヤーを設置して埋設してください。埋設の場合は2~3周ほど囲んでください。

"畑などへの設置例"
ウネに沿ってイオンワイヤーを設置してください。基本的には土の中へ埋設した方が良いのですが、葉物野菜の場合は埋設せずに、土の上へ露出した状態で設置した方が効果が高い場合があります。水耕栽培の場合は、液肥や水を供給する点滴チューブなどに沿って、イオンワイヤーを設置してください。

"水中養殖への設置例"
カキや昆布・わかめなどの水中養殖の場合、種付けしたロープ全体にイオンワイヤーを等間隔に巻き付けてご使用ください。
兵庫県室津沖にて、長さ25㍍・幅9㍍の養殖筏を水深 約8㍍の沖合に設置。筏一台当たり約1,100本の牡蠣ロープを吊り下げ、一本6,5㍍のロープに約1,000個の種牡蠣を装着しています。
比較試験区ではロープ30本にイオンワイヤーを装着。一本のロープに約10㌢のイオンワイヤーを4か所に定点結束して2015年4月にテストを開始しました。
初夏頃からイオンワイヤーを装着した周辺の筏には海藻類の付着が多くみられ、これが牡蠣のエサとなる植物性プランクトンの増殖に繋がっております。約半年経った10月20日の目視経過調査で、イオンワイヤー装着のロープと未装着のロープを引き上げて比べてみると、牡蠣の量が1.5倍ほど、牡蠣自体の大きさや実の大きさも1.2~1.5倍ほど差がつきました。
今後も牡蠣生育によい結果が期待できることから、他のロープにも追加でイオンワイヤーを設置しております。